

ストーリー解説
このエレベーターは9階へ参ります
ストーリー 解説
ご注意 : この解説は「お出口は0階です」「ワケあり物件」「このエレベーターは9階へ参ります」の3作品を最後までプレイした前提で解説しています。
ストーリーの繋がりと時系列
「このエレベーターは9階へ参ります」(以下、今作)のストーリーは、過去作の「お出口は0階です」と「ワケあり物件」と深く繋がっています。
今作の始まりは「お出口は0階です」でAbyssに捕まらず、脱出できた世界線の話になります。
「お出口は0階です」の出口の先はエレベーターになっており、そのエレベーターこそが今回の選択肢となったわけです。
そもそも、なぜあの地下施設へ
そもそもの始まりは、「ワケあり物件」となっています。
「ワケあり物件」のあの部屋は時空が歪み、並行世界へと繋がっていたのです。
玄関の床が落ちる異変を覚えていますでしょうか。
床が落ちたあと、その穴に落ちると通常は日付がリセットされてしまいますが0.000005%の確率で謎の施設で目を覚まします。
その施設こそが「お出口は0階です」の舞台となった地下施設です。
主人公は「ワケあり物件」で穴に落ち、「お出口は0階です」の地下施設で目を覚ましたわけです。
その後、0階からエレベーターに乗ったので時系列としては、
「ワケあり物件」
↓
「お出口は0階です」
↓
「このエレベーターは9階へ参ります」
となっています。
結局、結末はどうなった
今作のエンディングでは9階(パノプティコン)にたどり着き、最後マネキンが映ってエンドロールとなりましたが、実はあのマネキンは主人公自身だったのです。
なぜ、主人公がマネキンなのか
主人公は人間でした。
しかし、「ワケあり物件」は時空が歪んでいたため、穴に落ちたときに並行世界へと迷い込んでしまったのです。
その並行世界では主人公はマネキンとして存在しており、人間ではなくなっていたのです。
作中に異変として登場するマネキンは何者なのか
作中に登場するマネキンは過去に迷い込んだ「ワケあり物件」の元住人たちです。
その現実を理解できず、彷徨っている者もいれば全てを理解して絶望している者もいます。
「お出口は0階です」に壁を向き俯いているマネキンを覚えていますでしょうか。
あのマネキンは自分が並行世界でマネキンになってしまったことに気づき、絶望していたのです。
パノプティコンの端で俯いていたマネキン
あのマネキンは主人公です。
更なる出口を求めて端まで歩きましたが、出口がないことに気づき絶望していたのです。
過去作の解説
「お出口は0階です」の捕まった世界線
主人公はAbyssと接触し、全身バラバラにスライスされて死亡しました。
「ワケあり物件」の10日目を迎えた世界線
10日目を迎え、水面の上で目を覚ましましたがあれは主人公が見ていた走馬灯です。
「ワケあり物件」は海辺にあり、10日目の朝方に大地震が発生し、津波が押し寄せて主人公は死亡していました。
制作ストーリー
「お出口は0階です」を制作したきっかけ
元々、ゲーム制作自体に興味があり、前からRPGツクールシリーズやティラノビルダーを使って簡単なゲーム制作をしていました。
いつかはUnityやUnrealEngineを使って本格的なゲームを制作したいと思っていましたが、C#やC++が全く分からず、作りたいにも何から始めたらいいかわからない状態でした。
そんなときにYouTubeでブループリントの解説動画を見つけて試しに作ってみたら意外と簡単に処理を作ることができて、これなら自分でもできるんしゃないかと思って色々調べ始めました。
そこで何かゲームを作ってみようと思ったときに8番ライクが流行っていたので自分も作ってみようと思い、「お出口は0階です」の制作を始めました。
最初は変数の型すら分かりませんでしたが、作っていくうちに何となくわかってきて、単純な処理の組み合わせですが一応ゲームとして成り立つものを作ることができました。
「お出口は0階です」から
「このエレベーターは9階へ参ります」で変わったこと
実はシステム自体はあまり変わっておらず、今作も単純な処理の組み合わせでできています。
しかし、配列型の変数やウィジェットの使い方を少し理解したおかげで、異変リストや設定画面を作ることができました。
またゲーム制作を行っていく中で効率的な制作順序などがわかってきて、制作速度はかなり早くなったと思います。
てすが単純な処理だけではどうしてもシステム自体がごちゃごちゃしてしまいますし、今後はもっと技術向上を目指して勉強していきたい思っています。
自作ゲームへのこだわり
趣味で自作PCを組むことがあり、自分で考えたPC構成でゲームをプレイするときにゲーム内にハードウェア情報やFPSが表示されたらいいなと思うことが多かったのです。
その為、「ワケあり物件」から設定画面などにハードウェア情報を表示し、「このエレベーターは9階へ参ります」ではFPSカウンターをブループリントで制作しました。
設定画面などを作ることも楽しく、特に項目数にはこだわりました。
設定画面がシンプルなのも良いですが、私は細かく設定できるようにしたいと思って、可能な限り設定項目を増やしました。
今後はキーバインド機能も実装していきたいと思っています。
最後に
「このエレベーターは9階へ参ります」で一旦間違い探しシリーズは終わりますが、今後もゲーム制作は続けていきます。
来年の3月で高校を卒業しますが、専門学校への進学が決まっており、専門学校ではC#をはじめ、ゲーム制作で使うプログラミングの勉強していきます。
いつかは、Steamで自分の納得できるゲームをリリースできることを目指して頑張っていきます!
改めて、私の作品をプレイしていただき本当にありがとうございます。
プレイヤーの方々がいらっしゃいなければここまでゲームを作っていなかったと思います。
今後もプレイヤーの方に寄り添ったゲーム制作を行えるように心がけていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。